空き家相談窓口について
現在、全国的に「空き家問題」が取りざたされています。特に地方においては、人口減少などの問題にからめて社会問題になっているようです。
当社は、空き家の有効活用を新しい事業として立ち上げ、「空き家問題」解決の一助となるよう、地域貢献をめざします。
和歌山県の空き家の現状
総務省「平成25年住宅・土地統計調査」ニよると、全国の空き家数は約820万戸、空き家率は13.5%と過去最高を更新し、年々その数は増加しています。
和歌山県における空き家数は約8.6万戸、空き家率は18.1%と全国平均を上回っており、全国第3位となっています。
空き家の利用状況
国土交通省が、令和元年空き家所有者実態調査した集計結果(令和2年12月16日発表)によると、ポイントは次の通り。
1)空き家の5割超は腐朽・破損がある。別荘や貸家・売却用等以外の「その他」空き家では、腐朽・破損がある割合が6割を超える
2)空き家の4割は、最寄りの鉄道駅から2,000m以上離れているが、貸家用の空き家の半数は、鉄道駅から1,000m未満に立地
3)所有世帯の約7割は、空き家まで1時間以内の場所に居住。貸家用やその他の空き家を所有しておる世帯は、比較的近くに居住している割合が大きく、1時間以内が8割を超える。
4)空き家の管理頻度は、「月に1回〜数回」の割合が最も大きく約4割。二次的住宅・別荘用の空き家の頻度についても「月に1回〜数回」の割合が最も大きく4割。
5)空き家を取得した際に、登記の名義変更や新たに登記を行った割合は約8割。利用状況がその他の空き家や、相続により取得した空き家は、「いずれも行っていない」割合が約2割見られる。
6)今後5年程度の利用意向は、「空き家にしておく」が約3割、「賃貸・売却」や「セカンドハウスなどとして利用」がそれぞれ約2割。
7)賃貸・売却の場合の課題は、「買い手・借り手の少なさ」「住宅の痛み」「設備や建具の古さ」の順になっている。
8)寄付・贈与の意向があるもののうち、一定の費用負担を伴っても寄付・贈与をしたい人の割合は、約4割であった。
9)空き家にしておく理由は、「物置として必要」「解体費用をかけたくない」「更地にしても使い道がない」の順になっている。
空き家の利用活用
空き家の活用方法として、修繕して貸すという方法があります。
建物が比較的新しく、ロケーションにも恵まれているなら、賃貸物件にして家賃収入を得るという活用方法も十分に検討可能です。
中には、築年数が経過して老朽化しているような物件や現行の耐震基準にそぐわない建物もあると思います。
そのような物件でも、適切に修繕・リフォームすればそこから家賃収入を得ることが可能です。
また、建物が老朽化し、修繕しようにも新築同様のコストがかかってしまうというような場合は、解体し、更地にして土地活用に使うのが妥当です。駐車場経営・コンビニ賃貸・貸地など、土地活用の方法もあります。
当社は、そのような空き家を探し、必要な工事と賃貸の両方を手がけることができる会社として、地元での役割を担いたいと考えます。